|

2005/01/10

大企業バンザイ

大企業がいやになってベンチャー企業(というか中小企業)に属しているわたしですが、どうやら今年は大企業傘下に入りそうな気配で、いつのまにやらまたまた大企業所属になる模様です。ま、平たく言うと良い条件で買収されるってことなのですが。上場企業傘下で、うちも3年後上場を目指して資本政策をたてるようですが、今所有している40株と、今年夏に第三者割り当てで購入予定の100株(またまた出世払いの借金・・・返せるのだろうか)ほどが上場で10倍ぐらいになったらうれしいなぁ。
ところで、大企業がいやになったのにはいろいろ理由がありますが、商売上付き合う会社はほぼ全て大企業ですから、イヤだイヤだと言っているわけにも行きません。下記、ビジネスパートナー企業についての勝手な所見いろいろ。

「ソニー」
わたしの知る限り雰囲気良し。客観的に見て社員のレベルは高く、付き合っていて好感が持てる。Felicaを開発していたチームと仕事をしていたが、誰が出てきても労働意欲がみえ、熱意があった。社風というのはこういうものだと納得。
だが、なんでここまで落ちぶれたのか、理解できない。やはり経営者側に問題があるとしか思えないが。一時15000円だった株価は70パーセント以上下落、今はかなり割安なのでは。買って1年置いておけば5000円台は狙えそう。

「IBM」
外資というイメージに全くそぐわないバタくささ。今の管理職世代は、かき集められた人材であって、選ばれてIBMの看板を担っているわけではない。人脈はすごい。結束力の強さには感心。外資系にして人情があるという意味ではとても良いと思う。一緒に飲んでもキレイに飲む方が多い。エリートは確かに多いが、ヘッドハンティングで移籍した方達を見ていると、正直たいした人に思えないのはなぜだろう。
ちなみに、現社長の某氏、うちの会社とトラブルがあって謝りに来たとき、社長にすごまれてブルブル震えていました。大企業の社長なんだから、もっと堂々としていなさい。

「NTT」
もう、お役所NTTの役割はとっくに終わった。
管理職はただの腰掛け、労働意欲のかけらもない。NTTグループ中核3社とつきあったが、二度とおつきあいしたくない。
短期間に担当者がころころ変わり、タダめしをさんざんおごらせておいて担当を外れると知らん顔、仁義もクソもない、サラリーマン社会の穀潰し。宴会になるとなんで知らない社員を何人も連れてくるんだ?お客さんを紹介してやった、製品もこちらで用意した、「ペーパーマージンでいいです、20%でやります(この時点ですでに異常だということを彼らは知らない)」と約束したくせに、いざ見積もりを出すときになると平気で200%もの利益を乗っけてくる感覚がわからん!
難しいビジネス用語はたくさん知っているが、実はビジネスというものを体験したことのない人が大半。40代、50代のNTT評論家株式会社の皆さん、会議室で座って電話会議システムの向こうからこちらの批評を繰り返す前に、自分の限界をわきまえてくれ。あなたたちは電話回線を売る以外に何も、いや全く何も知らないんだから。

「日立」
古い。古すぎる。頭が固い。超巨大空母。反転するのに半日(半年←ならまだまし)かかる。商売に対する意識よりも、製品やサービスの完璧さだけで自己満足。エリート意識はかなり高い。失敗したら人生終わり、このプレッシャーは大きいだろう。
しかし、人柄はみな良いし、個人的には好きな会社。これも社風だと思う。

「三井物産」
物産の社員にはいい人が多い。仕事はできるし、飲んでも楽しい。よく働き、よく稼ぎ、よく遊ぶというと聞こえはよいが、家庭は大変でしょう。30代後半でバツイチか独身が多いのは気になる。マイカーはベンツ、銀座や六本木で飲みまくり、華やかだが幸せな人生なのだろうかと勝手ながら心配してしまう。
一方、中途採用で結果が出せないと苦しい。安い給料の人も結構多いし。やっぱり死ぬほど働かないと生き延びていけないのか。去年、物産に来ないかと誘われたが、稼ぎ方は別に考えたいと断った。後悔はしていない。

「NEC」
優秀な人材がたくさんいるが、全く優秀ではなくどうしようもない会社。NEC製の携帯電話に企業体質とその凋落ぶりが現れている気がする。たとえばドコモ向け。かつてのトップシェアをいいことに、ここ数年新製品には工夫のかけらもなく、やる気がないのがみえみえ。iアプリにドラクエ搭載?それはマーケティングの工夫であって製品とは関係のない要素だろう。たとえば、Sharpが同じように名作RPGを載せてきたら、NECには何が残る?もはやメーカーとしてのプライドも捨てたか?結果、シェアを落として今や3位に転落してしまっているが、当然。
資産の切り売りと優秀な人材の流出で中身はスカスカ、無能な上司とその部下の元優秀社員、その成果がNECなのだ。わたしが1日でできる仕事は、彼らにやらせると1週間かかる。つまりわたしの会社と比べて生産性が5分の1である。能力がないわけではない。そういう会社なのだと思う。

→Homeへ戻る