($_$) 金貸してくれぇ
こう不景気ですと、ついうっかり景気のいい(ことは決してないのですが)ことを話そうものならとにかくものすごく悩ましい問題が発生することになります。
わたしは普段少し外出するときには携帯電話を持っていません。たとえば、昼飯を食べるときには電話なんてしたくないですし、用事があったらメールを送ってくるか、または後で必ず電話をくれるでしょう。緊急事態なら会社に電話するかもしれませんし。
そうしたとき、以前親しかった人から久しぶりに電話があり、不在着信が何度も入っていたら要注意です!その電話はほぼ間違いなく「お金を貸してほしい」という連絡なのです。
自慢ではありませんが、わたくし、今までに何度も大金を貸したことがあります。覚えているだけでも300万×1回、100万×1回、50万×4回、10万×∞・・・。借りた人の大半は自己破産するか、すでに「とんで」しまっています。ではわたしがどれぐらい損をしているかというと、利息をほとんどとらなかったことでのロスぐらいでしょうか。
お金を貸すと言うことは、よくいわれますように戻ってこないことを覚悟しなければなりません。つまり、ある程度信頼している人であるから頼まれるわけでしょう。当然借りる方も普通は心苦しく思っているはずで、誰もかっこ悪い思いをしたくはありません。そう思って快く貸してあげはするのですが、貸し倒れはいやですので、ある時点で返す気持ちがないとわかったり、ありがちなのですが嘘をついていたりしたことがわかった時点で厳しく取り立てることにしています。とても残念ですが、取り立てまでいきますと人間関係は終わってしまいますから、お互いものすごく気まずいことになります。年上の信頼している方々が、わたしにお金を貸してくれというのは勇気のいることでしょう。でも貸す方はもっと勇気がいるのです。そういえば、一つ学んだこともあります。利息は少しでも取ったほうがいいですね。利息も払わずお礼もつけずに平気で元本を返す人に限って、もう連絡してくることはありませんから。
先日のコラムで書きましたように、今年は借金完済の年でして、今月には定期の満期も迎え、たまにはババーンと買い物でもと、ものすごく楽しみにしていたのですが、まるでそれを待っていたかのように借金の申込が相次いで本当に悩んでいます。そして今回ばかりは全員に断りを入れました。ただそのうち一人には、ポケットマネーを渡した上で「あと2週間待ってくれたら○○万円お貸しできるのですが」とかなり恐縮してメールを送ったのですが、お礼の言葉も返事もありません。
わたしもまた、困ったときに借金して命拾いしたこともあります。貸してくれた方々には命をかけても恩返しをしたいと思っておりまして、それが今の仕事の原動力にもなっているほどです。ある方など、100万円以上のお金を貸してくれた上、「気にしなくていいから、出世払いでいいよ、困ったらまた借りに来なさい」と言ってくれました。もう、思い出しただけで涙が出そうなほどの大切な記憶です(実はこの後、当座の余剰資金20万円を持って返しに行ったのですが、なんと「あとはもう返さなくていいや。あんまり金ないんだろ?」と言われたのです。こんな話信じられます???もちろん、残りのお金は「返していません!」←人のこと言えるのか?)。
「お金を貸してくれ」と頼んでくる皆さん、貸す方も真剣にあなた達のことを心配しているのです。借りたら他人のフリをしたり、断られたら恨むのはやめてくれませんか?それからひとこと言わせてください。そんなにいい加減なことだから、お金を借りなければやっていけない人間になるんですよ!
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