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2005/01/13

機械式腕時計・・・工業製品の極致

わたしが日常愛用するIWCのメカニカルフリーガー・クロノグラフですが、周囲にはIWC所有者が少ないので、わたしの時計を見たときに「お、かっこいいなぁ、次はIWCが欲しいんだよ」という人が結構います。IWCのデザインは8割ぐらいの製品についてはどちらかというと好きではないのですが、このモデルは今でも毎日愛着が増していくほど気に入っています。
機械式腕時計は工業製品の中でもありとあらゆる意味で極みともいえる存在だと思います。隅から隅まで全く非の打ち所のない成形(および研磨)技術、識別可能な限り0.001ミリのズレもなく動く全ての針、それらと、一目で良質な素材とわかるクロコダイルの革が合わさって、なんともいえない趣を醸し出しています。ステンレスやホワイトゴールドの金属と革を組み合わせることなど、その昔誰が考えついたのでしょうか。実は、高級時計にステンレスを使いだしたのはわずか30年ほど前、オーデマ・ピゲがロイヤルオークで採用して以来と言われているそうです。そういえば70年代より前の高級時計はほとんど金ですもんね。さて、仕事の合間にふっと一息ついて時計を見たとき、何度も何度も見ているはずなのに時計のデザインをよーく眺めることがあります。まさに完璧とはこのようなことを言うのですね。IWC、やるな!

※最近知ったのですが、IWCは新品状態から結構故障が多いらしいですね。あ~れ~;

これまで、ブライトリング(買った当時はブライトリングなどだーーーれも知らなかった)、カルティエのパシャ、ベル&ロスのダイバーズ、エルメス、と購入してきたのですが、IWCの製品としての完成度の高さには本当に感心させられます。個体差はあるかもしれませんが、他のどの時計もケースの一部にコンマ何ミリというゆがみがあったり、インデックスの印刷ズレ(超微妙だが気になる)があったりして、そもそも完璧を求めることをしなかったのですが。次に購入予定のルクルト・マスターコンプレッサーだって、先日百貨店でインデックスを見たらがっかりでした。ま、それを補うだけの魅力が、あの時計にはありますけどね。彼女に買ったコンキスタドールは意外なことに完璧でしたね。ただ、デザインがぐにゃぐにゃしているので、わかりにくいというのもあるかもしれませんが。
さて、そんなかわいいIWCも最近リューズが渋くなってきて、そろそろオーバーホールが必要な時期に来たようですので、しばらくお別れです。オーバーホールはアイアイショップさんに依頼します。せっかくの機会なので、細かい傷もとってもらって新品の美しさを取り戻してやろうかな。

ところで、Breitling=ブライトリングって最近ものすごい人気があるみたいですね。ここ2~3年で急にメジャーになったものですから、昔からのファンとしてはうれしいような悲しいような複雑な心境です。
David Beckham=デビッド・ベッカムといえばRoger Dubuis=ロジェ・デュブイですが、彼も実はブライトリングの熱烈なファンみたいですね。大型フェースにレザーベルトのクロノグラフを右手にするのがベッカムの腕時計の趣味ですが、わたしにとってベッカムは一つのロール・モデルですので、ブライトリングってのもいいなぁと心惹かれる毎日です。ついでに言いますと、ブライトリングはコストパフォーマンスが高いブランドですが、ベッカムの購入したモデルはほとんどが特注ですので非常に高価です。マテリアルもダイヤモンドとか、プラチナとか。まず間違いなく今年バーゼルで発表されたベントレー・マリナー・トゥールビヨンも、まっさきにベッカムの腕に収まることでしょう。ま、そんなわけでブライトリング全盛時代となったわけですが、たまにラーメン屋の店員さんがモンブリランをつけていたりするとものすごく気持ちが萎えるのですよね。差別ではないのですけど、う~ん。

ロジェ・デュブイといえば、非常に興味深いBlogが。
その名も→Roger Dubuis

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