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2005/08/15

奈良・・・観光地のなれの果て

奈良・・・もちろん奈良県のことなのですが、皆さんは一般的に鹿がうろうろしていることぐらいしかご存じないかもしれません。あとは、奈良の大仏など。

わたしも以前奈良に車・電車で何度も行ったのですが、なんとものんびりというかまぁとにかく田舎でして、奈良県庁あたりを中心に車で移動しようとすると、道路標識がどこの国のものかと思えるほど意味がわからない。あんなわけのわからない道路標識がまかり通るとは全くもって許せないと何度も思いました。今いる場所がわからない、行こうとしているところがわからない、距離感がさっぱりめっきりつかめない、などお馬鹿さんの集団が作っているに違いない標識に何度当たり散らしたことか。もちろんナビがあるゆえそれほど迷うことはないとしても、ナビさえ信じられなくなってしまうほど見れば見るほどわからなくなる標識がたくさんあるんですね。

今日はなら燈火会(とうかえ)というイベントに彼女と一緒に行って参りました。車で移動する不便さを知っているために、電車で奈良駅に到着し、バスに乗って現地まで行きましたら、途中で奈良市の臨時バスが警察官に止められました。
警察官「ここから先は行けませんよ」
運転手「はぁ?これ市の臨時バスですよ?」
警察官「いやいや、危ないようだったら止めてくれって言われてるんや、もう人がいっぱいやから先へ進めんのですわ」
乗客一同「え???もう乗って目的地に向かってるのになにわけわからんこと言ってるの?」
警察官「じゃぁ、しょうがないから気をつけて進んでください」
乗客一同「な、なんじゃそりゃー!行き当たりばったりやないか!」
とまぁ、わけのわからないやりとりの後、なんとか目的地の停留所まで到着しました。

途中雨が降ってきたので、浮見堂あたりで「もう帰ろうか」と傘をさしながら言いまして、バス停に向かいますとすでに人がたくさん待っています。すると、バス会社の担当者らしき人が「バスは来ませんよ」と言います。「通行止めになりましたから、解除になるまでは止められてるんです」というお話。彼女は浴衣も水浸しになり、腰が痛いと言い出すし、雪駄の鼻緒も痛くなっていたので「突然バスを止められても困る」と言いましたら「そんなの、こっちに言われても知りませんがな」とつれない返事。なんと無責任な運営なんだ!

おかげで雨の中雪駄(わたし)と草履(彼女)を引きずりながら30分も奈良駅まで歩かされました。行くときだけはとりあえず送り込んでおいて、タクシーもバスも使えないなんて最悪じゃないですか?本当に行き当たりばったりな運営で信じられませんでした。それから、肝心の燈火会のろうそくも、ろうそくの火が人混みで見通せない状態で、何がよいのかさっぱりわかりません。彼女も「なにこれ?」と絶句・・・。所詮田舎の付け焼き刃的イベントは自称田舎好きのわたしたちにさえ理解不能でした。おまけに、大文字焼きとやらを見てみれば「小さすぎて見えないよぉ」。確かに「大」というよりなんかぐちゃぐちゃの大きいたき火レベルでした。

道も人も車もイベントも理解を超えた奈良県の不思議。とりあえず、奈良には二度と行かん!彼女の浴衣はとてもキレイでしたが・・・。

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