ライブドア問題の側面
先日、仕事の時間調整のために10分ほどカフェに立ち寄って米国株式情報を読んでいましたら、隣のおばちゃんたちが「ねぇねぇ、堀江さんっているじゃない?なんだかさ、年寄りの悪い連中に立ち向かってるって感じで絵柄的にいいのよねぇ~」なんて話しをしていまして、今ではライブドアもついにお茶の間でもトップニュースになっているわけですね。
さて、ニッポン放送の子会社ということでポニーキャニオンの社長が登場してきて、焦土作戦の一環として資産の売却を検討中などという話しをされていました。まぁこの人が横柄な人間で、堀江さんと比較したときになおさら正義対悪人の様相を濃くしてしまうことになるのではないかと思いました。さらには、「社員アンケートでほぼ全員がフジサンケイグループへの残留を希望しており、社員の意向を優先したい」と言っているそうですが。。。
物事にはなんでも側面がありまして、それはたいてい表面に見えていることの全く反対であることが多いように思います。つまり、ミクロ的に言いますと「社員の意向を優先させたい」などと公表する会社は、本当は社員のことなど全く考えていない会社だったのだと考えますね。それは、嘘ばかりつく人間が「正直に言いますと」と言ったり、すぐに秘密を漏らす人が「ここだけのはなし」と口癖のように言ったりするのと同じであるということです。そもそも、「社員が「あっちにつきたい」「こっちはいやだ」と言っています」、なんて経営方針じゃなくてただの参考意見に過ぎないじゃないですか。ポニーキャニオンの社員の方々は、ライブドアに買収されたらほとんど退職しますか?サラリーマンがそんなことできるわけないですよ。そもそも経営者が変わることなど誰も望まないのですから、こんなアンケート自体茶番で、ポニー社の経営陣の考えることなどこの程度かとこちらが情けなくなります。誰がなんと言おうが、会社は株主のものです。株主が社員の意見を最優先というならそれは立派なことだと思いますが。
それから、「ライブドアさんの言っていることを聞く限り、彼らと一緒に何かしようとは思わないし、会う気も全くない」と、興奮丸出しで話していましたが、ポニーキャニオンという会社、ひいてはニッポン放送グループの頭の悪さを宣伝するようなものでやめた方がよいと思います。企業のトップなり幹部なりが強気の発言をするのは良いのですが、攻撃することに慣れている者は攻められたときにものすごく弱いんですよね。ライブドアを否定して、万が一経験したことのない攻撃を受けて形勢が変わったときにどうするんでしょうか?会う気がないのは当然でしょうが、ないならないで黙っておけば良いのではないですか?
個人的には、ライブドアについてはどうでも良いですし、どちらかというとフジサンケイグループは今のままが一番良いと思いますが、若気のいたりもちらほら見える堀江氏に対して、年配で経験あるはずのフジ・ニッポン放送陣営は全く情けない、ただの仲良しグループだったのだという気がしてならない今日この頃です。
上の画像にあるジェフリー・アーチャーの本、ライブドアの買収劇とも通じるものがあってものすごくおもしろかったです。「メディア王」、ですか。。。
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