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2004/06/29

あんたら、口だけかい!

先日、とある渋いバーで、同僚と飲んでおりました。そのバーは洋酒を売りにしている割と古いタイプのショットバーで、飲み屋が多いことから水商売の女の子を連れたおっさんたちがよく来る店です。
その日も、50代と思われる傲慢そうな2人のおっさんが、女の子を2人連れてやってきました。まずは、みんなで一杯ずつウィスキーを飲んでいたみたいで、「へぇ~こんなんみたことない」などと言いながらわいわいはしゃいでいました。一人のおっさんが「スコッチはねぇ、これだよこれ。ほれ、見てみ。おまえも飲むか?」なんてうんちくを語り出し、女の子はすぐに飽きてしまった様子でした。そのうち、おっさん2人は店に出してもらった葉巻を吸いだし、いっそう機嫌良く飲んでいたのですが、バーテンダーに「ワインいいのある?」と聞いてイタリアワインを出してもらっていました。そのワインをどうするか、わたしたちは2人とも興味津々で眺めていたのですが、おっさん、「これ、値段いくら?」と聞きます。女の子「へぇ~これ飲みたいな~めずらしいし~」。バーテンダー「これはですね~、うちでは1万2000円ですね」。さんざんうんちくを語ったのだから、飲みたいと言っているワインぐらい飲ませてやれよと思いきや、おっさん「・・・また今度飲むわ、はい」と言って、そのワインを隣のおっさんに渡したのです。

最近はどこへ行ってもこういう客が多いですね。かっこばっかりつけて、お金を使わない。金がないんじゃないんですよ。ケチなんですよ、きっと。不況下には、日本人は極端なほど貯蓄に必死になる傾向があります。アメリカ人はその逆で、とにかく消費が最善なのでまた恐いのですが、いくら不況といえ、気持ちよく酒を飲み、自分たちは葉巻を吸って楽しみ、なんでたかだか1万円ちょいのワインを飲ませようとしないんでしょうか。結局この4人は、さんざん時間をつぶしたあげく、1人1杯ずつしか飲まずに帰ったらしいです。また、途中から連れの女の子がおっさんを無視してこちらにしきりに話しかけてきたのにも気になりました。使うべきところで金を使ってくれない客は、ホステスたちにとって最低の客です。一方、わたしたちはショット3000円~の酒をかぱかぱ飲んでいましたから、「こっちのほうがええわ」ってかんじだったのでしょう。しかし、正直今の50代の男性にはまったく失望させられますね。この数年間で、何十才も年上のおっさんどもに、何度酒をおごらされたことやら・・・。世知辛い世の中だ。

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2004/06/25

バーテンダーに学ぶ

いつもよくいく行きつけのバーの店長は27才です。バーテンダーでなにが一番腹が立つって、自分のことばかり話したがるやつでしょう。普通は、バーテンダーは客の話を一生懸命聞いてくれます。あれってきっと大変なことだと思うんですよね。わたしが行く店の店長、彼もとにかく熱心に耳を傾け、それはそれはうまいこと話を合わせてくれます。そしてなんでもよく知っている。たまに雑学王と呼ばれる人がいますが、彼の場合は職業として立派に役立っており、雑学王なんて安っぽっちい名前を付けては失礼でしょう。休みの日や店を閉めたあとに飲みに行くこともあるんですが、そのときにはさすがによくしゃべります。日頃よっぽどしゃべらないことのストレスがたまってるんじゃないですかね。客が飲んだくれて同じことを何度も話したり、オンナをつれていいかっこして、バーテンダーに偉そうにしても彼はいつも淡々と対応して、それはそれはよくやっています。だから、店を出ると逆に一人でしゃべってテンションが高い高い!たまに彼と話すといつも思うんです。人の話をよく聞く人にならなきゃ、と。

以前、うちの会社から詐欺まがいに商品をだまし取ったおっさんがおりまして、こいつがもう、たまらなく不快なカスみたいなやつです。年は60才も半ばぐらいですかね(なんだってこの年代のおっさんどもはややこしいやつが多いんだ?)。最初家に取り立てに行って、らちがあかないからポストに張り紙をしたり内容証明をうったり、電話を何百回とかけたり、初期の段階でできることはさんざんしたんですがつかまらず、次の手を考えていました。そんなある日、いつものバーを訪ねましたら、なんとカウンターの横の席にそいつがいるじゃないですか!しかも、金がないとのたまったくせして、中途半端な美人ロシア人の「ナターシャ」(源氏名だと思うけどよくわからない)と一緒にいて、のうのうと飲んでいるんです。トイレに行った時を見計らって外に出て、大げんかしました。最後は飲み屋のど真ん中で「殺すぞ」と言われ、周りからは「・・・あそこまで言ってるんやし、やったったら?」と煽られたのですが、結局何事もなかったように二人とも店に戻り、そしてやつは中途半端なロシア人のナターシャと消えていきました・・・。それからそいつは1度ぐらいしか店に来ていないようですが、そのときも店長が飛び出してきて「あの客が来てるから、ちょっと外で時間つぶしたら?」と言われてニアミスを回避。事なきを得ました。
またまた話がそれたのですが、こんなトラブルの顛末まで、店長はみんな知っています。僕の私生活のことまで、たいがい一番よく知っています。いつもカウンターの中でニコニコしています。もちろん今日もです。

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2004/06/11

ホステスに学ぶ

オンナぐせが悪いことはすでに書きましたが、わたしのつきあうコはホステスかホステス出身の女の子が非常に多いです。でもよく誤解されるのですがクラブやラウンジはあまり好きではなく、どちらかというとバーで男同士でわーっと盛り上がるほうが好きなんですね。いえ、男が好きなのでは決してないんですよ。今一番お気に入りの、第一夫人(本命)の女の子は六本木の「Aかね」という超有名店で知り合いました。一度行った店に女の子目当てにもう一度行ったのは後にも先にもその店だけです。その子は当時18才で、1秒で一目惚れしてしまったのです。最初の一言目で「結婚するならおまえがいい」って言ったら「うん、いいよ」って言われました。で、その週末に渋谷のハチ公前で待ち合わせて(恥;)映画を見に行ったりしちゃっただけではなく、関西人のわたしに会いにきてくれて、そのまま一緒に住むことに。彼女は一時期体を壊したので東京に戻ったのですが、足かけ4年のつきあいにも、愛はますます深まり・・・いや、そんな話ではありませんでしたね。飲み屋がいかに人の本性をさらすかってことです。

なんでそういえるかというと、ホステスとつきあっていると店の客の話をさんざん聞くことになります。そして、男というものがオンナにどう思われているのかという、ありとあらゆるパターンを学ぶことができるのです。もう、この何年かで「こういう男には絶対なっちゃだめよ。」「オンナは男のこういうところに惚れるのよ。」と、なんど聞かされたかわかりません。最悪だと思うのは、ホステスをくどく男の話が全てわたしには筒抜けですから、なんだか自分も見透かされている気分になって居心地が悪いことが多いです。「しつこい」「すぐエッチできると思うな!」「ねちっこい」「メールが多くてウザい」「服のセンスが悪い」「鼻をグスグスいわせるクセがキモイ」「金があるのに結婚が遅い男はだいたいアクが強すぎるか変態かクセがあってやだ」などなど、結構キツくなない???まぁ、実は浮気しまくっているのにそれを隠すために隠蔽工作としてわたしにそういっているのかもしれませんが、それにしても口説かれる方のホステスは必死でくどく男に必死で抵抗し、相当冷静に見ています。一番きつかったのは「だれがあんなオヤジたちの彼女にならなきゃいけないんだっつーの。バーカバーカ」だそうです。トホホ。

「奥さんも子供もいて、お金はない、実力ない、甲斐性もない、で、なんで20才前後の若い女の子と簡単につきあえると思うわけ?」という言葉には激しく賛同したものですが。同じ男として、みなさん、お気に入りのホステスが自分に気があると勘違いする前に、彼女たちが若くてアホそうに見えていても一応プロであることを忘れないようにしましょう。プレゼントを喜んでくれて、一緒にご飯を食べに行ってくれるとウキウキしているとき、ホステスが言っているかもしれない会話を想像してみましょう。「○○さんさぁ、かなり引っ張ったからやっとなんか買ってくれそうだよ。しつこくてめちゃめちゃウザいんだけどさ。」なーんつって。ねぇ?

あ、それから、よーーーく考えてみると誰にでもわかる「ホステスの本音」をあえて書いてみます。「多くのホステスは、店に飲みに来るような男は恋愛対象としてはイヤ」なのです。もちろん、店の客としてひっぱるのは重要ですが、本当に好きになったオトコに、店には来てほしくないんですよ。つまり、あなたがホステスを気に入り、自分の彼女にしたいとしましょう。なのにいつまでも同伴などで店に行かなければならないとしたら、女の子にはその気がないってことですね。だってあたりまえです。あっちこっち飲み歩いてホステスを口説くようなオトコとまともにつきあえますか?その場しのぎの金づるではなく、恋愛という観点から考えると、ホステス稼業で一生やっていくコ以外は飲み屋好きのオトコはいやがるもんですよ。今まで4人のクラブホステスとつきあってきましたが、4人ともそれぞれの店には1回しか行っていません。飲み屋のママ、役に立たない客でごめんなさい!

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