シャンパン飲みます?
基本的に「アテクシ酒は飲めませんの」という方はスルーしてください。
唐突ですが、死ぬまで1種類の酒しか飲んではいけないと言われたらなにを選びますか?わたしの場合、間違いなくビールを選びます。たとえば、夏の暑い日に家に帰ってまず一杯って時に日本酒が飲めますか?無理?ああ、考えただけで気持ち悪くなりますね。では赤ワインなんてどうですか?え、これも無理?じゃあ焼酎の水割り?これも違うでしょう。やっぱりね、月並みですが「とりあえずビール」ですって。多くの方にとってビールだけはなくてはならない酒なのではないでしょうか。
では、全ての酒の中で一番好きな酒は?これもビールと言われる方が多いでしょう。しかし、わたしの場合"一番好きな酒はシャンパン"なのです。
なぜシャンパンが好きになったのか。わたしの幼なじみで今はNYに住んで大手会計事務所に勤めるYという男がいます。以前はしょっちゅうNYで彼の家に泊めてもらっていました。まぁ大きな家ばかりのアメリカでもとりわけものすごい豪邸に住んでいまして、LEXUSでNY近郊をぶっ飛ばして遊んだものです。彼の好きな酒がシャンパンでした。「ビールって旨いよねぇ、一番好きな酒ってなんなの?」と聞きますと「ああ、ビールは旨い。けどオレが好きなのはシャンパン」と、生意気にも20才過ぎの若造がそう言ったのです。なにを隠そう、わたしも実はシャンパンを飲む人で、18才の頃から日本でも珍しいシャンパンを出すバーでしょっちゅう飲んでいました。
今でこそシャンパンブーム、というより多様化した世の中でシャンパンがすっかり根付いてしまいましたが、今から10年以上前にはシャンパンよりシャンメリーのほうが有名だったと記憶しています。ちなみにわたしはシャンメリーは飲んだことありませんけどね。でも、その友達の「一番好きなのはシャンパン」という一言があまりにもかっこよくて、自分も・・・要するにマネしたくてシャンパンを普段から飲み始めたのです。
かくして、わたしの家には少ないときでも10本、多いときには30本ぐらいのシャンパンがセラーに眠っており、普段でも気が向いたら一人でシュポーンと気前よく開けてはフルーツを食べながら飲んでいます。本当にシャンパンが好きになるきっかけは、いわゆるグラン・クリュと呼ばれる高級グレードを飲んでからでした。かれこれ1000本ぐらいはシャンパンを飲んでいると思いますが、そのうち500本ぐらいはモエのブリュット(誰でも知っているアレ)クラスだったので、いまいち物足りなさも感じていたのですね。しかし、ある日友人のバーで前の客が抜栓したのに時間がなくてほとんど飲み残していったものを「・・・こりゃいくらなんでももったいない。一緒に飲もう」と言われて飲んだところ「むぉぉぉ!なんだこりゃ???むひゃむひゃ旨い!」と、ものすごい感動!今も記憶にあるその味は、ブドウの熟成したコクと酸味と、今でも私が好むかすかなリンゴのような香りがあり、そして白ワインにググッと溶け込んだまろやかな炭酸が信じられないほど心地よかったのです。
1年ぐらい前に撮った自分の部屋
もしも「シャンパンってそんな旨いか?」と思われるなら、本当に人生観が変わりますから一度旨いシャンパンを試してみてください。シャンパンが旨いと思えるには、クラブなどでクリュッグ(こりゃ旨いのですが)を一気飲みしたり、そこらのオサレカフェやレストランで彼女とモエのブリュットやヴーヴ・クリコのイエローラベルを飲んだぐらいではダメ、と断言しておきましょう。
まず、グラスが必要です。今では高品質なシャンパーニュ専用グラスが超お手頃価格で買えます。ええ、誰だってポケットマネーで買えます。
リーデル・オヴァチュア・シャンパーニュグラス
たったの1000円ちょっとですがなにか?これでじゅうぶん!
あとは肝心のシャンパンです。
J・ラサール
このブランドは安くて旨いです。うちには必ず置いてあります。3000円台で人生変わると思えば安いもの。リンゴのような酸が心地よい、パワフルなシャンパンです。
ラルマンディエ・ベルニエ
最近飲んだお気に入り。ややまったり感強し。
エグリ・ウーリエ ブリュットトラディション
これはすごいですよ。とにかく旨い。そしてだんだん値上がりして来年以降は倍以上の値段になるでしょう。
・・・とまぁ、シャンパンを紹介しだしたらきりがありませんが、上に書いたようなものを選んで、上に書いたようなグラスで飲まれれば恐らくシャンパンの本当の旨さに目覚めること間違いなしです。付け加えますが、上記リストはたまたま目についたもので、好きな順番でもなんでもありません。めんどくさかったのですぐリンクできるものにしました。最後のエグリ・ウーリエは正直あまり書きたくないんですけどね。人気が出ると値段が高騰しますし、入手できなくなりますから。
他にも注意点が。シャンパンは、泡がシュワシュワしている間に、またキリッと冷たい間に急いで飲まなければならないものではありません!もちろんグラスに注いだ後は泡が消えないうちに飲まなくてはなりませんが、ボトルにある間は2時間ぐらいかけて飲んでも全然問題ありません。逆に、時間が経っていくうちに本来のシャンパンの姿が現れてきて、最後の1杯まで飲み手に尽くしてくれることでしょう。このあたりも、シャンパンというものが間違って解釈されている一つのポイントであると思います。
最近なんて、出張前にあるシャンパンを開けてみたらまぁ期待はずれも良いところで、捨ててやろうかと思ったのですが一応シャンパンストッパーをつけてガス抜きもせず1週間後帰宅して飲んでみたら、ものすごく旨くなっていました。何事も勉強です。まさか開けて1週間経ったシャンパンが旨くなっているとは想像もできませんでした。
あなたが一番好きな酒は?ビール?それとも・・・シャンパンを楽しむ方が増えてくれるとうれしく思います。
さ~ぁ、今日は早く帰って冷えたビール飲も!(←えぇ?)
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1 Comments:
つまんねぇんだよ、もうやめちまえ!
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