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2004/08/11

なにもしないことが生きていくための仕事

不景気だ、不景気だとマスコミが騒ぎ立ててもう何10年にもなりますけども、景気の善し悪しをすぐに判断できる材料はいうまでもなく日経平均株価です。付け加えればGDP、GNP、完全失業率(現時点で4.6%)などいろいろありますが、まぁ毎日指標として出てくるものでもありませんので、日経平均の株価は毎日の好不況の波をある程度つかむ鍵にはなるでしょう。

個人的な意見として、これは決してエラそうなものの言い方として書くのではないのですが、わたし自身は不景気を肌身で感じることはほとんどありませんので、日経平均の動向は株や為替取引の材料の一つとして客観的にみるだけです。テクニカルな観点から、「そろそろ上がる」「そろそろ下がってくれぃ!」などと勝手に思っているわけですが、本当に一番重要なのは日本人の企業人としての努力、能力の発揮、そして投資(投機ではない)活動の結果として株価が上昇(永遠の上昇はあり得ないので、実際には上下動)することではないでしょうか。今や、「NYSEが下がったから下げ」「Nasdaqが上げたから上げ」などと、日本のマーケットに自立という言葉は全く聞こえないのです。
最近の自動車メーカーの不祥事、なぜか合併ばかりがクローズアップされるようになった某銀行の立て続けの不祥事など、企業という名の下に行われる悪事が蔓延し、社会で働く人間の質が下がっていることこそが、景気上昇に至らぬ本質であることには疑問の余地がありません。上がったり下がったりはまともな企業活動の中で様々なファンダメンタルズに影響される結果であり、日経平均はその結果を客観的に表現しているに過ぎないのです。自分自身と自分の会社のためなら人の命さえ平気で奪ってしまうような企業活動が日経平均を動かす原動になっていると思えば、いくら投資や投機の対象だと言っても日本のマーケットに資金を投下する気にはなりにくいでしょう。いや、投機と割り切らねばならない内外の投機筋はそうしたとしても、一般人が健全な投資をするには・・・。きれい事を言うつもりはないのですが、とにかく人の命や人生を企業の踏み台にする悪人たち(みんな普通のサラリーマンですよ?)だけは絶対に、絶対に許せません。ハァ、ハァ;それから、企業人としての努力と書きましたが、今や日本の経済界全体が大企業病に陥ってますよね。厳しい経営環境の中必死でがんばる中小企業と、規模の強みだけが取り柄の大企業との格差がどんどん広がっている気がします。わたしの会社も、経営環境はきびしくありませんけど、吹けば飛ぶような中小企業であることには違いありません。顧客はすべて上場企業です。1件の会社と1件の案件を打ち合わせるために、こちらの担当2名に対してあちら側は少なくとも4~5人は出てきます。打ち合わせはうちの会社が必要とする時間の3倍かかります。打ち合わせした結果を実施する時間は、うちがかける時間に対して10倍、長いときは20倍以上かけてやってきます。うちが1週間であげる仕事が3ヶ月以上かかることなどざらにあるわけです。私の言うことは青くさいですか?ばかいっちゃーいけません。人は、まいた種を必ず刈りとらなければなりません。今、日本国民がまいているのはなんの種ですか?怠惰の種ですか?利己主義・拝金主義の種ですか?では、刈りとるのは怠惰な国民性、お金しか信用しない社会です。木を育てて森を作るには10年かかるかもしれません。人を育てるのには50年かかるのです。では50年先、日本がどんな社会になるのか、今を見ればわかってしまうじゃないですか。

先日も、日本企業売上100位以内の超メジャー企業にお邪魔したとき、月の家賃3000万円のオフィスにおそらく150人ほどの社員が机に向かっていました。「みんななにしてるんです?」と仲の良い人に聞きましたら「なにもしないのが仕事なんです。余計なことをしたらお金がかかるから、一日中インターネットで遊んで、仕事をしているフリさえできたらいいんです。」と真顔で言われました。「会社はそれでいいでしょうが、みんなはどう思ってるんですか?」と意地悪に尋ねましたら、「なにか思える優秀な人はみんな辞めます。辞めないでしがみつける才能のある人は残って昇進します。何か感じても辞める勇気のない人がたくさんいるから、うちの会社、うつ病にかかる人がすごく多いんです。」日本の景気、いえそれ以前に日本という国の将来に不安を感じる今日この頃です。

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2004/08/08

世界一クールなブランド

わたくし、ファッションブランドが大好きです。バッグや小物に関しては、誰がなんと言おうがルイ・ヴィトンが品質やデザインで他を凌駕しています。服はというと、この6~7年ぐらい好んできているドルチェ・アンド・ガッバーナが一番だと思います。個人的好みとしては世界で最もクールなブランドです。なんて表現したらいいのでしょうか、きれいすぎず、きたなすぎず、アバンギャルドでワイルドで、ワルっぽいイメージ。そして全体のデザインのバランスが素晴らしい。世界中のセレブに最も愛されているブランドも間違いなくDolce&Gabbanaでしょう。代表的な人物はもちろんレアルのBeckhamです。彼の自宅のワードローブはDolce&Gabbanaのブティック並に服が揃っているらしいです。実際、2004年はベッカムをイメージして作っているほどのブランドですから、愛してあげないと困っちゃうんですが、ヴィクトリアとベックが仲良しこよしでブティック通いしているのは有名な話です。中田英寿、キムタクなんかも大好きみたいですね。とはいえ、一般人が同じブランドでコテコテにかためるのはかなり反則です。逆にかっこわるいです。ジーンズはサンローラン・リーヴ・ゴーシュ、トップスはドルチェ、などと使い分けなきゃいけません。この、トムフォード率いるサンローランのラインもすごくクールです。かっこいい!あとは時計ですが、今愛用しているのはIWCとBREITLINGBell&Rossです。次のコレクションはジャガー・ルクルトのマスターコンプレッサーか、レベルソになる予定です。
ルクルトは、彼女がものすごく気に入っていて買ってほしいらしいのですが、んなもん、100万を超える時計をポンポコ買えるほどのスーパーリッチではありませんので、一応プロポーズの品はレベルソ、ということになっております。しかしよく考えたら、そこいらのダイヤモンド+プラチナの指輪だって100万も出さずにそこそこ買えてしまいます。リングの代わりにと思って約束したものの、これではかえって高い買い物をすることになるのだと今頃気づいたわたしです。レベルソ、ポンテヴェキオのペアリング、当面彼女用に買わないといけないものがたくさんあって、やや困り気味です。恋愛の達人の皆さん、わたしはもしかすると貢がされているだけなのでしょうか。

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