空リース事件
わたしがやめた前の会社の社長は、中小企業としては無謀とも言える空リースでまんまと1億2600万円を手にしたことがある犯罪者です。結局、この空リースに絡んで大阪の摂津署刑事課で取り調べを受けたのですが、3年前の11月に逮捕されたのは客となった学校法人N学園S高校の理事長N氏だけでした。
実は、この空リース取引に関して最初に絵を描いたのはわたしだったのです(ゲッ)。といっても、当然ながら最初から詐欺をたくらんでいたのではなく、当時会社の顧問として入っていたある人物から「学校の教育システムの見積もりをしてほしい」と言われ、企画書と見積書を作成しました。その企画書はちゃんと教育関係者にリサーチまでしてよくできたものだったのですが、見積もりを出してみるとその人物から「ソフトは作らなくて良い」と言われました。つまり、「空リース」です。空リースにより、売り手=わたしの会社は最低限の仕入れだけで濡れ手に粟で売上をあげることができます。一方、買い手のほうは支払いの対価となる物件が納められないことがわかっているわけですから、学校法人の看板を使って契約を結び、見せかけのモノだけをかたちだけ納品しておいて、支払った代金を裏金として返してほしい、ということだったわけです。
次にこの問題の状況が急変します。まず、わたしが「空リースで500万とか1000万なら黙ってくれるかもしれないが、1億以上の物件でこれをやっては新聞沙汰にさえなりかねないし、いずれにせよ犯罪に荷担するのは無理です」と拒否。当然ですよね。ところが、この企画をダメダメN社長が「パクって」、取締役Nおよび他のグループと一緒にリース会社N社の支店長を巻き込んでリース契約まで進めてしまったのです。こうやって書いていくと名字のアルファベットにやたらNが並びますね。ハハハ。
さて、ここからが問題です。が、書くのに疲れたのでまた後日。なお、この内容は全て事実であり、実在の人物・企業について書いています。
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