「具体的に言うと」と言うやつに具体的な話はなし
うちの会社には、某大手通信企業を定年で退職し、天下り感覚でやってきた本当に役に立たないおじさんがいます。前職ではなにもしなくて年収千ン百万が保証され、年間の休日は山ほどあり、ほっといても部下が売上げを上げてくれる、そんな会社でした。で、きっと同じ感覚で入ってきたんでしょう。よく言われることですが、「看板を外すとなにもない」。これ、本当にどこまでいっても真実です。おじさん、入社時はものすごい気合いが入っていて、名刺にもいっちょこまえに「アシスタント○○」と入れさせたほど。でも、可哀想に1ヶ月もたたないうちに化けの皮がはがれ、事務の女の子にまで「役立たず」と認められるほどに。
そんなおじさんの口癖の一つ(こういう人物はクセが目立つ人が多い)は「具体的に言うと・・・」、その発展系の「実際の話・・・」。でも具体的な話を全く理解していないものだから、いつまでたっても具体的な話が出ないんですよね。だから、「あのなぁ、具体的にはねぇ、ポンポンポンと勢いよーやるんだよ、実際の話。そんなチンタラチンタラやってたらだめだよ、実際の話。具体的には、アサインしないとだめだよ、アサインが必要だよ。」同じことは「正直に言うと」とか「ぜんぶぶっちゃけていいますと」「ここだけのはなし」と言うヤツに限って絶対に正直ではなく、かなり嘘が多いことにも当てはまるでしょう。わたしの解釈では、必ず前置きを言う人間というのは、たとえば「具体的に言うと」を必ず前置きに持ってくる人間は、具体的な話であるという自信があまりないことを自分でもわかっているからこそ、「具体的に言ってるんだぞ、ほんとだぞぉ」と主張するのでしょう。そんなわけで、えー、はっきりいいましょう。今の不況は小泉内閣のせいなんかじゃありません。アンタが働かないからだ!
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