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2004/01/14

裸の王様を裸にしたやつら

わたしの会社にはスポンサーの企業がありまして、そちらの会社は社員数百人を抱える大企業です。もとは下町の小さな会社だったのを、次々に同業者を買収して急拡大し、今や東京でも比較的名の通った立派な企業になっています。そこの前の社長には、わたしもいろいろとお世話になったのですが、なにせとてつもないといって差し支えないぐらいのワンマンぶりで、一度怒らせると人の言うことを全く聞かない困った人でもあります。しかしながら、その力と経験、そして人を引きつける不思議な魅力を持った方でもあり、なんていいますか親分肌なんですね。親分があまりにできる人だと、どうしても周りの人間は指示待ち集団になってしまって組織が壊死してしまう危険性もあります。この会社がまさにそうなんですね。

もちろん、会社は立派ですし、事務所も立派、うなるほどお金を持っていてたいしたもんですが、残念ながら中にいる人材は最悪です。社長がキレると困るので、とにかく「あぁ、社長、それはごもっともです、すごいアイデアですなぁ~」などと典型的悠長なご意見を何時間も平気で口にする人間ばかり。わたしたち外様の人間がちょっとお近づきになって真実味のある話をすると、「おまえはだまっとけ」という感じですね。最高にすごかったのが、ある業務システムに使うために、ウィンドウズ上で文章の入力をすべて手書きでできないか、というアイデアを親分が出したときのこと。同席していたバカどもは、「ウィンドウズの入力システムには手書き文字認識がありますから、それで入力すればだいじょうぶですよ」と主張、んなことできんだったらみんなキーボード使うのやめてるだろーが、という正直な気持ちは隠したまま「いや、できないことはないという次元であって、いくらなんでもそら現実の運用は無理でしょ」といったが最後、「できるといったらできるんですよ、何も知らないの?」。ななな、なんだって???ムッカ~!ウキキ~!それからというもの、そいつの名前は私たちの間では「ただのバカ」になったといいます。さらに腹が立つのが、こういう議論をして他人をボコボコにするのが好きな人間と会話をしても、後で何も成し遂げられないんですよね。当然です。誰も一緒に仕事をしたがらないんですから。案の定、何十時間もこの会社の腐れスタッフと(「スタッフ」といいましたが、実は社内で「アーキテクト」と呼ばれているらしい・・・トホホ)議論したのに、こいつらはすべて責任転嫁をしたあげく1円の儲けにもなりませんでした。社員が数百人いながら、何人出てきてもこの会社にはこんなヤツらばっかりなんですよ、本当に驚きます。

あのねぇ、説明するだけダルいけど、子供じゃあないんだから、親分が間違ったことを言ったら「それは違います」って言ってやれ。勘違いしているのは許してやろう、でも、100回死んでこい!

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